ワインの歴史と未来|the new(ザ・ニュー)
ワインの歴史と未来
ワインの始まり
ワインは起源前2000年頃に生まれ(諸説あり)、貴重な産物として古くから人々を悦ばせていました。実際に、今から約7000年前の出来事を記した『ギルガメッシュ叙事詩』には船大工たちにぶどう酒をふるまう様子が記されているほか、古代エジプトの様子を描写したピラミッドの壁画にもワイン醸造に使われた素焼きの壺などが描かれています。
世界へ広がるワイン
ワイン造りは紀元前1000年頃にヨーロッパ各地に伝播し、大きな発展を遂げていきました。ぶどう園やワイナリーが数多く建てられ生産量が伸びたほか、ただ飲むのではなく美食を追求する逸品として捉えられるように。その後、1700年代にフランスで生まれた“肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインが合う”といった概念は、現代におけるペアリングの起源となりました。(※諸説あり)ちょうどこの頃、ヨーロッパ各国が植民地獲得のために世界へ進出していたことが影響し、南北アメリカや南アフリカ、オーストラリアなどにもワイン文化が広まっていきました。
日本へやってきたきっかけ
日本におけるワインの歴史はまだ浅く、本格的に入ったのは明治時代に入ってからでした。ワインづくりの“要”ともいえる生食用ぶどうに恵まれていた山梨県出身の青年2人が本場フランスで学んだワインづくりを生かし、国内最初のワイン会社を立ち上げたことがきっかけとなりました。その後、政府による「ぶどう栽培・ワイン醸造振興策」も後押しとなり、ぶどう栽培とワイン醸造は少しずつ全国へと広がっていったのです。
身近なものとなったワイン
明治から昭和初期まではぶどう栽培や醸造技術が未熟さ、当時の日本人の食事や嗜好に合わなかったことなどから、一般家庭には浸透していませんでした。そんな日本のワインに大きな転機が訪れたのは、1960年代のこと。食生活の欧米化や日本人好みの甘味ワインの登場などが好機となり、ワインブームが到来しました。現在は輸入ワインだけでなく、国内331場のワイナリーで年間15,677klの日本ワインが造られています。
私たちが考えるワインの楽しみ方
日本でワイン文化が芽生えてから約150年。歴史が浅いからこそ、正解を求めるのではなく、まだ見ぬ世界を広げていく楽しみがあります。the newでは多数のペアリングを掲載していますが、そのレシピを参考にした“オリジナルのペアリング”を考える時間もまた心躍るものです。ぜひthe newで、ワインへの飽くなき探求心を満たし、人生を豊かにする一本を見つけてください。